滋賀の地場産業

信楽焼(しがらきやき)

信楽焼

「信楽焼」は鎌倉時代中期が起源といわれて、生産地である信楽は、”陶器の町”として全国的に知られています。信楽焼の命である「土」と「炎」、そして「人」の技を継承しながら進化を続けています。

信楽焼に用いられる古琵琶湖層の土は、高い耐火性と粗い土質が特徴。この土によって独特の野趣あふれる温かな表情が生み出され、大物・肉厚のやきものの製造を可能としています。茶陶や茶壺からはじまり、商業の発達に伴って火鉢の一大生産地として発展。近年は傘立てや食器、置物など時代の変化に応じて多様な製品が生産され、昭和51年には国の伝統的工芸品に指定されています。組合では、原料の供給などによる作家・製造者の生活活動や製品の販路開拓を支援。また、海鼠釉(なまこゆう)の青を生かしたエクステリア製品「信楽坪庭」のブランド展開も推進しています。

お問い合わせ

■信楽陶器工業協同組合

甲賀市信楽町江田985
TEL:0748-82-0831
URL:https://www.593touki.jp/

■信楽陶器卸商業協同組合

甲賀市信楽町長野149
TEL:0748-82-0039
URL:https://shigaraki.shiga.jp/

甲賀・日野製薬(こうか ひのせいやく)

甲賀・日野製薬

滋賀県は薬草栽培に適した気候風土に恵まれ、県最高峰の伊吹山は古来より薬草の一大産地でした。製薬会社が次々と創業し、現在では伝統ある配置薬をはじめ医療用・一般用医薬品の製造を行っています。

甲賀の地には甲賀流忍術が伝わっており、忍術の極意書には忍者たちが薬草を育て、独自で加工しさまざまな薬を生み出していたことが記されています。忍者はそれらを持ち歩き、さらに修験者による薬の配布や宿場町等で販売された街道売薬、全国を廻商する近江商人などにより、滋賀の薬は、全国に広まりました。やがて滋賀は甲賀・日野を中心に、富山・奈良と並ぶ三大配置薬生産県として発展。今日では薬機法に基づく近代的な設備のもと、科学の粋を結集した企業が多様な医薬品を製造しています。2010年には甲賀市に「くすり学習館」をオープンし、展示や体験を通して人と薬の関わりを学べる場を提供しています。

お問い合わせ

■滋賀県製薬工業協同組合

甲賀市甲賀町大原市場700-2
TEL:0748-88-3105
URL:https://sigaseiyaku.jp/p

湖東麻織物(ことうあさおりもの)

湖東麻織物

湖東地域は室町時代より麻織物の産地として知られ、江戸時代以降は良質の麻織物の生産地として発展。現在は600年続く伝統技法を継承しつつ、時代の変化に応じた上質の麻織物を発信し続けています。

湖東の麻織物は、鈴鹿山系からの豊かな湧き水と湿潤な気候によって育まれ、高度な技術によって発展してきました。伝統ある産地を支えているのが、国の伝統的工芸品に指定されている「近江上布」と地域ブランド「近江の麻」「近江ちぢみ」です。近江の麻・近江ちぢみが持つ発色の美しさや涼やかな肌触りを生かして、新製品の開発を推進。
「産地ショップ麻香(あさがお)」では販売を、「近江上布伝統産業会館」では販売をはじめ、近江上布などの製造や体験を行っています。伝統に現代の感性やデザイン性を取り込み、さらなる質の向上と新たな価値の創出を図っています。

お問い合わせ

■湖東繊維工業協同組合

東近江市垣見町760
TEL:0748-42-0398
URL:https://www.kotosen.com/

■滋賀県麻織物工業協同組合

愛知郡愛荘町愛知川32-2
TEL:0749-42-3246
URL:https://omi-jofu.com/

彦根バルブ(ひこねバルブ)

彦根バルブ

彦根市を中心に、バルブを製造する27社前後のブランドメーカーとそれを支える70~80社の関連企業が集結。日本屈指の規模を誇るバルブ産地では、あらゆるニーズに応える生産体制が確立されています。

明治20年、門野留吉が蒸気用カランを手がけたのが彦根のバルブ業界の始まりと言われています。彼のもとで技術を育んだ職人が、次々と独立を果たしてバルブ産地を形成していきました。現在は上下水道用、産業用、船用向けを主力に生産高規模は平成30年度で275億円にのぼり、あらゆるバルブニーズに対応できる生産体制を確立。国際化にも対応し、多くのメーカーが素材や部品の海外調達を行い、マレーシア、中国、フィリピンなどに工場進出しています。また、滋賀バルブ協同組合では共同事業として鉛フリー銅合金「ビワライト」を開発し、普及・販売に取り組んでいます。

お問い合わせ

■滋賀バルブ協同組合

彦根市岡町52
TEL:0749-22-4873
URL:https://www.shiga-vl.jp/

彦根仏壇(ひこねぶつだん)

彦根仏壇

「彦根仏壇」は江戸時代中期が起源とされています。それまで武具・武器の製作に携わってきた塗師、指物師、錺(かざり)金具師などが“平和産業”として仏壇製造に転換したのが始まりといわれています。

彦根仏壇は檜、杉、姫小松、欅を素材とし、「工部七職」と呼ばれる七部門の専門職によって伝統の手作業で製造されています。仏壇の前面の木目を浮き出させる“木目出し塗り”、“金箔のつや消押し”などが彦根仏壇の特徴です。各職の技を生かし、井伊家所用と伝えられる朱漆塗の『伝匠 彦根甲冑』を可能な限り忠実に再現。また、県最大規模の曳山祭り・大津祭の中の1基「源氏山」を職人たちの手によってミニチュアで製作し、最大限に再現しました。これらの伝統技術を後世に残すべく、仏壇だけでなく多方面に亘って視野を広げ、後継者の育成・確保に努めています。

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■彦根仏壇事業協同組合

彦根市中央町3-8
TEL:0749-24-4022
URL:http://www.hikone-butsudan.net/

彦根ファンデーション(ひこねファンデーション)

彦根ファンデーション

戦前から足袋(たび)製造を多く担っていた彦根市。その高い縫製技術を生かし、戦後は女性の下着(ファンデーション)の生産地として発展してきました。その可能性をより広げるべく、新たな挑戦も行なっています。

ファンデーションの美しさを最大限に活かすのが「縫製」の技術。例えばブラジャーには約30の工程があり、その縫製には経験で培われた高い技術力が求められます。彦根ファンデーションでは、確かな縫製技術と多品種少ロットの生産が可能という利点を活用。多様化するニーズに応えるべく、新たなブランドの構築に取り組んでいます。例えば、2019年には性的少数者に向けて、心と体の違和感を軽減する下着を開発。2020年にはパリの国際ランジェリー展において、ロリータファッションを取り入れた新ブランドを発表するなど、多様性に富んだものづくりに挑戦しています。

お問い合わせ

■ひこね繊維協同組合

彦根市大東町2-41 土川昭ビル2F
TEL:0749-22-4769
URL:http://www.hikoneseni.or.jp/

浜ちりめん(はまちりめん)

浜ちりめん

「浜ちりめん」は100%生糸を使用した絹織物で、250年以上の歴史を有しています。伝統に培われた高度な技によって製造される浜ちりめんは和装染呉服用生地の最高峰と称され、日本全国に出荷されています。

古来より長浜は上質生糸の産地として知られ、織物に適した風土と彦根藩の保護のもとで、今日の浜ちりめんの礎を築いていきました。浜ちりめんは「シボ」と呼ばれる表面の凹凸模様が特徴のひとつで、このシボによって美しい光沢やなめらかな肌触り、染色の染まりやすさが生み出されます。その多くは無地ちりめんとして出荷され、加賀友禅や京友禅などの高級着物として仕立てられます。近年はウェディングドレスに採用されるほか、産地でも生地を用いた洋服や小物などを企画・製造。浜ちりめんの新たな可能性を広げるべく、さまざまな取り組みを行なっています。

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■浜縮緬工業協同組合

長浜市祇園町871
TEL:0749-62-4011
URL:https://hamachirimen.jp/

高島綿織物(たかしまめんおりもの)

高島綿織物

「高島綿織物」は江戸時代が起源とされ、確かな技術の歴史と恵まれた風土に育まれ発展してきました。その「伝統」と「技」は衣料や産業用資材に生かされ、たゆまぬ技術革新により進化を続けています。

衣料用織物では、独特の風合いを持つ「高島ちぢみ」が古くから知られています。表面の“シボ(凹凸)”がサラリとした涼感を生み出し、その心地よい肌触りは高温多湿の日本の夏に最適な肌着として親しまれてきました。2019年にはリブランディングを図り、高島ちぢみのイメージを刷新。新たなニーズや市場の拡大に取り組んでいます。
産業用資材としては、タイヤコード、消防ホース、テントシートといった幅広い分野に綿帆布・合繊帆布などを供給。帆布を活用したバッグやファッション小物を「高島颿布(たかしまはんぷ)」としてブランド化し、国内外から高い評価を得ています。

お問い合わせ

■高島織物工業協同組合

高島市新旭町旭714-5
TEL:0740-25-3551
URL:http://www.takashima-orikumi.shiga.jp/

■高島晒協業組合

高島市新旭町旭1411番地
TEL:0740-25-3515
URL:http://takashimachijimi.com/

高島扇骨(たかしませんこつ)

高島扇骨

扇骨とは扇の土台となる“骨”の部分を指し、高島は全国シェアの9割以上を占める国産扇骨の産地です。美しさと機能性を兼ね備えた「高島扇骨」は、夏扇子や舞扇など多種多様な扇子に用いられています。

高島扇骨は江戸時代、高島市内を流れる安曇川に植えられた竹を使い、冬の農閑期の仕事として始められたと伝えられています。扇骨は両外側の2枚を「親骨」、内側を「仲骨」といい、34以上もの工程を職人たちの分業体制によって製造されています。竹を切る・削る・磨くといった熟練の技を要し、その扇骨を用いた扇子はほどよく手になじみ、竹がしなって優しい風を生み出します。近年は扇骨だけではなく、滋賀ならではの絵柄を貼ったオリジナル扇子の製品化も推進。伝統の技術をしおりやランプシェードなどにも活用し、技の継承や後継者の育成に取り組んでいます。

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■滋賀県扇子工業協同組合

高島市安曇川町田中89
TEL:0740-32-1580

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